愛知県名古屋市のブランディングで育てる
ECコンサルティング・ECサイト構築会社|アイヴィクス株式会社

最近、EC事業者様より、「ソーシャルギフトを始めました」とよく聞くようになりました。よくよく調べてみると、コロナ禍をきっかけにフォーマルギフトからカジュアルギフトの需要が高まっているように感じました。その背景には、コロナ禍でおうち需要の高まりにおける消費者の購買行動の変化、SNSの普及が挙げられますが、特に、住所を知らなくてもSNSやメールで簡単に贈れるという利便性があり、LINEギフトを始め、大手事業者の成功で人気を集めているようです。
従来のECサイトでは、購入者が相手の住所を入力し、配送の手続きを行うのが一般的でした。しかし、ソーシャルギフトの登場により、購入済みのURLを送信するだけでギフトを贈ることが可能になり、受け取り側は、受け取り住所や日時を指定するだけでギフトを受け取ることができます。今までは遠慮しがちな誕生日やお祝い、母の日など、さまざまなカジュアルシーンでの活用が広がっています。
さらに、LINEやInstagramなどのSNSと連携し、気軽にプレゼントを贈れる仕組みや環境が整ってきたことで、企業のマーケティング施策や新規顧客獲得の手段としても一目置かれるようになってきました。特に、カジュアルギフトやフォーマルギフトの両方に対応できる柔軟性が、EC事業者にとって新たな販売チャネルの拡大につながっています。
「ソーシャルギフトを導入したいが、どのプラットフォームを選べばいいのか?」
「実際の事例から成功の秘訣を知りたい!」
そんな疑問をお持ちのEC事業者様に向けて、本記事では、ソーシャルギフトECの導入メリットや市場規模、成功事例、システム構築のポイントを詳しく解説します。
自社ECの売上向上やブランディング強化につなげるための具体的なノウハウをお伝えし、ソーシャルギフトの成功法則と最新の導入方法をわかりやすくご紹介します。
今後のEC運営において、ソーシャルギフトを活用することで得られるメリットや、成功のためのポイントを一緒に見ていきましょう。
目次
ソーシャルギフトとは、住所を知らない贈り先にも、SNSやメールを通じてURLを送るだけでギフトを贈ることができるサービスです。具体的には、LINEやSNS、メールでギフトの受け取り画面のURLを送信し、相手が受け取り住所や日時を指定する「有形商品をオンラインで送るサービス」と、コンビニエンスストアや店舗で商品と交換できるバーコード等の電子データを送信する「電子データを送るサービス」の2種類があります。
近年、このソーシャルギフトの市場規模は急速に拡大しており、4年前の1,580億円から3,900億円まで成長しています。
特に20代の若者を中心に利用が進んでおり、20%以上が利用経験を持ち、6割以上が利用意向を示しています。この背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展や、Z世代のスマホネイティブ世代としての特性、そして多様化するギフト需要が影響しています。
ソーシャルギフトの最大の特徴は、購入者が受取人の住所を知らなくても、簡単にギフトを贈れることです。従来のECサイトでは、ギフトを送るために相手の住所や氏名を入力し、配送手続きを行う必要がありました。しかし、ソーシャルギフトでは、購入者がギフトを購入すると専用のURLが発行され、それをLINEやメール、SNSのDMで相手に送信するだけでギフトを贈ることが可能です。
百貨店やスクラッチ開発の大規模ECでは、開発費数百万円を掛けて自社ECにソーシャルギフト機能を後付けで導入することができるかもしれません。しかし、中小企業や小規模企業がイニシャルコストで多額の資本を投資することはできません。その点、ショッピングカートのaishipでは、ソーシャルギフト機能が標準搭載されており、低コストでの導入が可能です。
aishipのソーシャルギフトページ:公式サイト
このように、ソーシャルギフトの採用は、大手電子商取引サイトのみならず、中小企業のEC事業者に対しても多くの利点をもたらします。特に、以下の点が重要であると言えます。
従来、EC事業者がソーシャルギフトを導入する場合、開発費用やカスタマイズコストが高額になるケースが多く、中小企業にとってはハードルが高いものでした。しかし、aishipのようなクラウド型のショッピングカートを活用すれば、初期投資を抑えながらソーシャルギフト市場に参入することが可能です(aishipの場合、標準機能で提供)。
ソーシャルギフトの特性上、購入者と受取人の2名がECサイトに訪れることになります。例えば、受取人がギフトを受け取るためにECサイトを訪問し、商品ラインナップを閲覧する機会が生まれるため、新規顧客獲得につながります。
また、受取人がギフトを受け取った後に、「自分でもこのECサイトで買ってみよう」とリピーターになる可能性もあります。特に、食品やコスメ、雑貨などの消耗品を取り扱うECサイトでは、このリピート獲得が売上の安定化につながるでしょう。
ソーシャルギフトはLINEやInstagram、TwitterなどのSNSを活用して贈ることができるため、SNSマーケティングと非常に相性が良いのが特徴です。特に、友人同士やフォロワー間でギフトを贈り合うことで、ECサイトの認知度向上につながるため、広告費をかけずにプロモーションを展開することも可能です。
例えば、「友達に気軽に贈れるプチギフト特集」や「SNSキャンペーンでソーシャルギフトプレゼント」といった施策を行うことで、より多くの人にサービスを知ってもらう機会を作ることができます。
従来のECサイトでは、顧客が「自分のために購入する」ことがほとんどでしたが、ソーシャルギフトの導入によって、「誰かに贈るために購入する」という新しい購買動機を生み出すことができます。
また、ギフト向けのラッピングやメッセージカード、オプション追加などを提供することで、客単価の向上も期待できます。特に、誕生日プレゼントやお中元、お歳暮、母の日ギフトなど、季節ごとの需要を取り込むことで、年間を通じた売上向上が可能になります。
EC市場の拡大に伴い、ギフト文化は「もっと気軽に」「もっと自由に」という新たなスタイルへと変化しています。この流れは中小企業にとって、重要なビジネスチャンスを提供することになります。
特にZ世代やミレニアル世代の消費者は、相手の住所を知らなくても贈れるギフトの利便性を重視しています。そのため、今後の消費動向に応じてソーシャルギフトを導入することは、まさに不可欠な戦略と言えるでしょう。
導入前の課題:カジュアルギフト需要を取り込めていなかった
あるギフト向け漬け魚専門のECサイトでは、社長自ら高品質な魚を買い付け、料理人が漬け魚に加工したものを高級志向向けの方に販売し、お歳暮や母の日などのフォーマルギフト需要を中心に展開していました。しかし、売上の多くが「住所を知っている相手へのギフト」に依存しており、カジュアルギフトや気軽な贈り物としての需要を十分に取り込めていないことが課題でした。
「誕生日」「お礼」「ちょっとしたお祝い」など、気軽に贈れるギフト需要が未開拓だったため、通年での売上安定化に向けた新たな施策が求められていました。そのため、カジュアルギフト向けの低価格帯の商品を作り、カジュアルシーンでのギフト利用者へもターゲットを広げました。
ソーシャルギフト機能を導入し、購入時に住所を入力せず、LINEやメールでURLを送るだけでギフトを贈れる仕組みを整備。これにより、住所を知らない相手にも手軽にギフトを贈れる環境を構築でき、「遠方の知人や職場の同僚に贈りたかったが、住所が分からず購入を諦めていた」層を新規顧客として獲得することができます。
もともとはフォーマルなギフト中心でしたが、新たに3,000円以下のカジュアルなギフトセットを開発しました。これにより、個包装タイプや少量セットを取り入れ、気軽に贈ることができるギフトとして市場に展開しています。「お祝い」「お礼」「誕生日」など、日常的な贈り物のニーズに応える形で需要を開拓しました。
LINEやInstagram、Twitterを活用し、「住所を知らなくても贈れる手軽なギフト」として訴求し、「お世話になった人に、気軽にお礼のギフトを贈りませんか?」というメッセージで拡散。ギフト受け取り後に追加購入できる特典を付与し、リピーター獲得施策も実施しました。
特に、ギフトを受け取った方が自身のために商品を再購入するケースが増え、リピート率の向上にも寄与しました。また、LINEを通じての購入が前年対比で1.5倍に増加し、SNSとの相性の良さを実感したとのことです。
この成功事例をもとに、今後は「お中元」や「お歳暮」だけでなく、「ちょっとしたお礼」や「日常的な贈り物」として、さらに利用しやすいギフト体験の向上を目指すとのこと。ラッピングやメッセージカードのカスタマイズ機能を追加するなど、さらなるギフト需要の拡大を図る計画です。
ソーシャルギフトは、単なる新しい販売手法ではなく、ECサイトの売上向上や新規顧客獲得に大きく貢献する可能性を秘めています。今後、より多くのEC事業者がこの仕組みを活用し、新たな市場開拓につなげていくことが期待されます。
弊社がおすすめするのは、「aishipの標準機能で提供されているソーシャルギフトを利用する」になります。aishipソーシャルギフトは、国内初の⾃社ECサイトでeギフトが実現できるクラウド型カートASPです。
これまで、ECサイトにソーシャルギフト機能を導入するには、システム開発や外部連携が必要で、多くの中小企業にとっては導入のハードルが高いものでした。しかし、aishipなら、標準機能としてソーシャルギフトが利用可能なため、低コストかつスムーズに導入することができます。
2005年よりモバイルに強いショッピングカートソリューションとして愛され、約2000社以上に導⼊、20年間運⽤されている⾼機能クラウド型ショッピングカートASP。2013年にセカンドバージョンをリリースし、2024年にメジャーバージョンアップデート(システムやソースコード⼀新)を実施しました。
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EC市場の拡大とともに、ソーシャルギフトを使った新しいマーケティング施策が脚光を浴びています。特に、SNSの普及によって、ギフトの贈り方が変化し、LINEギフトを始めとするより手軽に・気軽に・カジュアルに贈れる仕組みが誕生しています。従来のギフト市場は、フォーマルなお歳暮やお中元などの伝統的慣習に支えられていましたが、スマートフォンの普及やオンラインショッピングの利便性向上により、カジュアルなギフトの需要が増えています。
また、ソーシャルギフトは、住所を知らなくても贈れるという特性から、企業の販促施策やファンマーケティングの手段としても有効です。例えば、LINEやInstagramを活用したキャンペーンで、顧客のエンゲージメントを高めたり、リピーター獲得につなげたりすることが可能です。さらに、データを活用したギフト提案を行うことで、ユーザーの購買行動やトレンドに合わせた最適なアプローチを実現できます。
では、ソーシャルギフトを最大限に活用するためには、どのような戦略が効果的なのでしょうか?ここでは、SNSを活用したプロモーション手法と、顧客ニーズに合わせたギフト商品の選定と提案について詳しく解説していきます。
SNSを活用したプロモーションは、ソーシャルギフトと非常に相性が良い施策のひとつです。特に、LINEやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSを活用すれば、ユーザー同士でギフトをシェアしやすくなり、自然な形で商品の認知度を拡大できます。
例えば、「フォロー&リポストでギフトが当たるキャンペーン」や「友達にギフトを贈ると割引クーポンがもらえる施策」など、参加しやすいプロモーションを展開することで、拡散力を高めることができます。また、インフルエンサーやブランドアンバサダーを活用した投稿を通じて、ターゲット層に直接リーチするのも効果的です。
さらに、SNS上でのユーザーの反応を分析し、どのギフトが人気なのか、どんな投稿が顧客満足を生んでいるのかを把握しチーム内で共有することで、次のマーケティング施策にも活かすことができます。ソーシャルギフトの特性を活かし、SNSでの拡散力を高めることで、より多くのユーザーにリーチし、売上向上につなげることが可能になります。
ソーシャルギフトの成功には、顧客のニーズに沿ったギフト商品の選定が不可欠です。特に、誕生日や記念日、さらには感謝の気持ちを伝える際の贈り物として、多様なシーンで活用されるため、幅広い価格帯やジャンルのギフトを取り揃えることが重要です。
aishipのソーシャルギフト機能には「選べるギフト設定」という特色があります。この設定を利用することで、オーナー様は管理画面において複数の商品を登録することが可能となり、贈り手はその中から一つを選び、受け取り手に送り届けることができます。この仕組みにより、受け取り手は自身の好みに合った商品を選ぶことができるため、より高い満足度を得られるギフト体験が実現されます。
さらに、aishipには「ギフトレター設定」機能があり、管理画面のフリーエリア(下の画像参照)にはオリジナルのメッセージを入力できるほか、ギフトレター画像には熨斗を設定することも可能です。これにより、お歳暮、お中元等のギフトの用途やご親族、ご友人等のターゲット層に合わせたパッケージやメッセージカードのオプションを自由にカスタマイズでき、顧客のニーズに寄り添った提案が実現できます。
ソーシャルギフトを導入する上では注意すべき点もあります。適切な対策を講じなければ顧客満足度の低下や運営の負担増加につながることもあります。
ソーシャルギフトのプラットフォームでは、受取人が住所を容易に入力し、希望する配送日を選択できるシステムの整備が不可欠です。これが不十分であると、利用者が途中で離脱する危険性があります。特に、スマートフォンを通じた操作が難解である場合、受け取り完了率が減少する恐れがあるため、ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスの設計には細心の注意を払う必要があります。
ソーシャルギフトにおいては、贈り手の個人情報が受け取り手に明らかにされない仕組みが求められます。aishipのソーシャルギフト機能は、注文者の情報が非公開となる処理を標準で備えており、プライバシーの保護が徹底されています。しかしながら、EC事業者はユーザーに対し、個人情報の取り扱いについて明確に説明し、安心して利用できる環境を提供することが重要です。
ソーシャルギフトはカジュアルギフト市場の拡大に伴い、需要が高まっています。しかし、贈る場面に適さない商品を取り揃えてしまうと、売上を促進する成果にはつながりません。特に、ターゲット層に適した価格帯やジャンル、パッケージデザインを考慮することが求められます。そのため、贈り手がギフトを選びやすい環境を整えることが非常に重要です。
aishipの「選べるギフト設定」では、オーナー様が管理画面を通じて複数の商品を指定することが可能です。これにより、受け取り手がその中から希望する商品を選んで受け取ることができ、顧客満足度の向上にも寄与します。
ソーシャルギフトは、贈るタイミングと受け取るタイミングが異なるため、従来のECと比べて配送管理が複雑になるという課題があります。受け取り手側が住所を後から指定するため、発送準備のタイミングが読みにくくなり、在庫管理や出荷スケジュールの調整が必要になります。特に、お歳暮や母の日、クリスマスといった繁忙期には、注文が集中するため、配送キャパシティを超えないような管理体制が必要となります。
ソーシャルギフトは、LINEやInstagramなどのSNSと相性が良いですが、ただ導入するだけでは効果が出ません。「どのようにシェアされるのか?」「贈る動機をどう作るのか?」といった視点で戦略を立てる必要があります。例えば、「フォロー&リポストでギフトが当たるキャンペーン」や、「友達にギフトを贈るとクーポンがもらえる施策」など、拡散しやすい仕組みを設計することが求められます。
ソーシャルギフトは、受け取り手側が住所やお届け日時を入力しない限り配送が開始されないため、受け取り忘れのリスクがあります。対策として、受け取り期限の設定やリマインドメールの送信を行い、スムーズに受け取ってもらえるような仕組みを作ることが必要です。aishipのソーシャルギフト機能では、受け取り期限を設定できるため、ギフトが未受領のまま放置されるリスクを軽減できます。
ソーシャルギフトの市場は4年前の1,580億円から3,900億円に成長しています。EC市場の拡大やスマートフォンの普及が進んだことで、「もっと気軽に贈りたい」「住所が分からなくてもギフトを贈れると便利」という声が増えてきたのを、私自身も肌で感じています。特に、LINEやInstagramを活用したギフトキャンペーンが増え、ちょっとしたお礼やお祝いでギフトを贈る文化がどんどん根付いてきています。
導入を進める中で気づいたことは、単にシステムを整備するだけでは成功が難しいということです。受け手が利用しやすいユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンス(UI/UX)の設計、さらには配送管理の最適化が怠られると、せっかくのソーシャルギフトも活用されづらくなることが明らかになりました。この課題を克服することができれば、カジュアルギフト市場の成長に効果的に対応でき、さらに企業のマーケティング戦略にとって価値ある手段となるでしょう。
実際に私が参画したプロジェクトでは、aishipのソーシャルギフト機能を活用し、「選べるギフト設定」や「ギフトレター機能」を導入しました。その結果、ユーザーの満足度が向上し、リピーターも増加した事例があります。お歳暮や母の日といったフォーマルギフトのみならず、誕生日やちょっとしたお礼に対応できるよう工夫を凝らすことで、ECサイト全体の売上が向上することが期待されます。
「ソーシャルギフト、気になってるけど、実際どうなんだろう?」とお思いなら、まずは試してみるのが一番です。aishipでは、2週間体験ができますので、気軽にソーシャルギフト機能を使っていただけます。aishipは、標準機能としてすぐに導入できるので、余計な開発コストもかかりません。しかも、マーケティング施策と組み合わせれば、新規顧客の獲得やブランドの認知拡大にもつながる可能性が高と思います。
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aiship構築実績多数。SEOに強いECサイト制作・開発・運用まで
ブランディングで育てるECコンサルティング会社を経営しています。中小企業向けに100社を超えるECサイト構築経験を活かし、ECコンサルタント兼Webマーケターとして50社以上のEコマース事業の課題を解決。一般社団法人全日本SEO協会会員としてECサイトのSEOが得意。
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