ワンソースとしての強み。アクセス流入だけでなく組織を強くする
responsive
レスポンシブWebデザイン
スマホ、タブレット、PC全てのデバイスを回遊しての購入は全体の47%であるという統計がでています。(2015年第四四半期)出典:Criteo
この統計は、購入(コンバージョン)に至るまでに複数のデバイスを利用しているという証明です。
商品を知る、商品を調べる、商品を購入するという消費行動において、スマホで初めて商品を知り、PCで調べて、タブレットで購入するというようなスタイルは少なからず経験しているのではないでしょうか?
このようなスタイルを日常に置き換えると、朝通勤途中にはスマホで商品を知り、昼休憩中には会社のPCより商品について調べ、夜自宅に帰ってからタブレットで購入するという日常です。
商品を購入するまでに下調べをするなど一定の時間も必要ということも言えると思います。
異なったデバイスで同一ページに再訪問した際に、もし異なったレイアウトでありデザインだった場合、違和感を感じることに繋がります。その違和感を持ったまま商品購入に至るのでしょうか?
従来、スマホ、タブレット、PCのサイトを別々に用意して、サーバーサイドでユーザーエージェントを判別して振り分ける手法がありました。
ユーザーに違和感を与える原因は、従来型のサイトの作り方にあります。
ワンソースとしての強み
レスポンシブWebデザインは、従来型のユーザーエージェントを判別して振り分ける手法とは異なり、画面サイズのみでレイアウトを切り替えることができます。
これによりサーバーに判断させる従来型と比べ、比較的軽量で安定した判断を委ねることもできます。
URLが一つだけであるということもメリットとなります。
従来型の場合、
スマホ) http://xxx.com/sp/ または http://sp.xxx.com/
タブレット) http://xxx.com/tb/ または http://tb.xxx.com/
PC) http://xxx.com/
とデバイス毎にURLが異なってくることが一般的です。一方、レスポンシブWebデザインの場合は、URLが一つで済みます。
※従来型の場合、URLの共通化をすることも可能です。.htaccessにリライトの記述をすることにより実現できます。しかし、スマホ、タブレット、PCとでサイト構造を変えてしまうと設定が複雑になるなど一長一短があります。
ソーシャルメディアの広がりによって、URLが一つということは、Twitter、instagram、Facebookやブログなどでシェアされやすくなります。あとで述べますが、Googleはスマートフォンサイトの構築方法としてレスポンシブWebデザインを推奨しており、SEO面でも効果があると考えられます。
ワンソースのメリットをもう少し詳しく解説します。
1.サイト公開後の修正作業が簡易となります。従来型の場合、デバイス毎にテキストや画像を修正する必要があります。デバイス対応が多ければ多いほど、作業は複雑になる傾向があります。
2.情報整理がしやすくなります。全てのデバイスの情報が同一の為、各デバイスによる設計が簡単に整理できます。(デバイス毎で表示・非表示対応は可能)
レスポンシブWebデザインが選ばれる訳
アクセス流入
先ほども述べさせていただきました通りですが、Googleはスマートフォンサイトの構築方法としてレスポンシブWebデザインを推奨しており、SEO面でも効果があると考えられています。
Googleの気持ちになって考えると、簡単です。GoogleはGoogleBotというロボットを使ってWebサイトを見回っています。ユーザーにとって適切なWebサイトと判断されたWebサイトは検索結果の上位に表示、不適切なWebサイトは順位を下げていくような仕事内容です。1日に何回もWebサイトを回遊していますので、レスポンシブWebデザインを採用したWebサイトではワンソースなのでそれほど手間もなくサイトを回遊することができます。
逆に従来型の場合、スマホサイト、タブレットサイト、PCサイトの全てのデバイスに対してGoogleBotは見回らなくてはなりません。それは大変手間な作業となります。
手間な作業は後回しされたり、回遊回数が少なくなったりされている訳です。
ユーザーエクスペリエンスの改善
また、従来型の場合、デバイスごとにURLが異なっているため、話題になっているサイトを見ようとしたら、PCなのにスマホサイトが表示されたなどということはよくある話です。シェアされたURLがデバイスごとに異なっていると、PCサイトで閲覧しているにも関わらず、スマホサイトが表示されてしまって非常に閲覧しにくい、もしくはサイトを閲覧することができないということになってしまいます。
「ユーザーのサイト内での体験」を「UX(ユーザーエクスペリエンス)」と表現しますが、この「端末に合っていないサイトを表示する」という仕様は著しくUXを損ないます。
スマートフォンでブラウジングする際の不満点として挙げられる項目の傾向は変わっておらず、依然として「リンクボタンが小さくて押しづらい」「PC向けのWebサイトがそのまま表示されると、スクロールや拡大・縮小などの操作が面倒」といった項目が上位に挙がっている。
出典:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/10/15118
UXが損なっているページをそのまま放置していると、ユーザーは離脱してしまいます。
ユーザーが離脱しないサイト制作ができるのは唯一レスポンシブWebデザインだけなのです。
レスポンシブWebデザインは、シェア・共有してもらう可能性を高めます。よりよい被リンクを獲得することは、SEO効果を高めアクセス流入を狙うことでも重要なファクターです。
組織を強くする
サイトの更新作業は思ったよりも時間がかかってしまうものです。従来型の場合、デバイス毎に更新を行う必要があり作業の疲弊を招くことになります。
レスポンシブWebデザインならサイト更新作業にかける時間も3分の1で済みます。
余った時間で、コンテンツの追加や戦略に目を向けることができます。費用対効果を劇的に改善できる方法となります。
ブランディングで育てるECコンサルティング会社を経営しています。中小企業向けに100社を超えるECサイト構築経験を活かし、ECコンサルタント兼Webマーケターとして50社以上のEコマース事業の課題を解決。一般社団法人全日本SEO協会会員としてECサイトのSEOが得意。
ブランディングで育てるECコンサルティング会社|アイヴィクス株式会社
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