ブログ
1人経営者がECサイト構築に使える補助金は?2026年版・対象制度と申請のコツを徹底解説
2026年4月29日
「1人で会社を経営しているけれど、ECサイトを立ち上げる資金が足りない」「補助金を使えると聞いたけれど、どれが自分に合うのか分からない」——そんな悩みを抱える1人経営者の方に向けて、本記事ではECサイト構築に使える補助金を、2026年最新情報をもとに徹底解説します。
結論:1人経営者がECサイト構築に使える主な補助金は5つ
結論からお伝えします。1人経営者がECサイト構築に活用できる代表的な補助金は、以下の5つです。
- 小規模事業者持続化補助金(一般型・創業枠など)
- IT導入補助金(通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠)
- ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠)
- 中小企業新事業進出補助金(事業再構築補助金の後継)
- 自治体独自の補助金(例:愛知県中小企業デジタル化・DX促進補助金)
このうち、従業員ゼロの1人経営者にとって最も使いやすいのは、「小規模事業者持続化補助金」と「IT導入補助金」の2つです。最大で構築費用の2/3〜3/4が補助され、本来100万円以上かかるECサイトを自己負担30〜50万円ほどで立ち上げられる可能性があります。
なぜ1人経営者こそECサイト構築に補助金を使うべきなのか?
1人経営者がECサイト構築に補助金を活用すべき理由は、大きく3つあります。
理由1:返済不要で自己資金の少なさをカバーできるから
補助金は融資と違い、原則として返済が不要な「もらえるお金」です。1人経営者は売上規模も信用枠も限られているため、銀行融資に頼ったECサイト投資は資金繰りリスクを高めます。一方、補助金を活用すれば、月々の返済負担なしに本格的なECサイトを構築でき、開業初期のキャッシュフローを守れます。
理由2:ECサイトが「販路開拓」の代表手段として明確に対象経費だから
小規模事業者持続化補助金もIT導入補助金も、その目的は「販路開拓」「業務効率化」「DX推進」です。ECサイト構築は、まさにこの3つを同時に満たす取り組みのため、審査で高く評価されやすい傾向があります。実際、過去の採択事例ではECサイト関連の案件が多数を占めています。
理由3:1人経営者は加点要件を満たしやすいから
近年の補助金は「賃上げ」「インボイス対応」「創業」「事業承継」といった加点項目が設けられており、これらは1人経営者が取り組みやすい要件です。特に、創業から3年以内の経営者なら「創業枠」「賃金引上げ枠」など、補助上限額が引き上げられる特別枠を狙えます。
具体例:1人経営者が使える補助金一覧と特徴
ここからは、各補助金の特徴・補助率・上限額・1人経営者との相性を具体的に整理します。
1. 小規模事業者持続化補助金
1人経営者に最もおすすめなのが、この小規模事業者持続化補助金です。商工会議所・商工会が事務局となり、経営計画に基づく販路開拓を支援する制度で、ECサイト構築は「ウェブサイト関連費」として対象経費に含まれます。
- 補助率:2/3(一部の枠は3/4)
- 上限額:一般型50万円/創業枠・賃金引上げ枠など最大200万円
- 対象:常時使用する従業員が5人以下(商業・サービス業)の小規模事業者
- 1人経営者との相性:◎(個人事業主・1人法人がメインターゲット)
注意点として、ウェブサイト関連費は補助金交付額の1/4が上限です。構築費用全額を持続化補助金でまかなうのではなく、「商品撮影」「広告費」「展示会出展費」などと組み合わせて申請するのがコツです。
2. IT導入補助金
IT導入補助金は、業務効率化や売上向上を目的としたITツール導入を支援する国の補助金です。ECサイト構築の場合、IT導入支援事業者として登録されたベンダーが提供するECパッケージ・カートシステムが対象となります。
- 補助率:1/2〜3/4(枠による)
- 上限額:通常枠450万円/インボイス枠350万円/セキュリティ対策推進枠100万円
- 対象:中小企業・小規模事業者(個人事業主含む)
- 1人経営者との相性:○(IT導入支援事業者と二人三脚で申請するため、書類負担が軽い)
IT導入補助金の最大の強みは、申請をベンダーが伴走してくれる点です。1人で経営する方にとって、申請書類の作成負担が大幅に軽減されるのは大きなメリットです。
3. ものづくり補助金
ものづくり補助金は、革新的な製品・サービス開発を支援する補助金で、ECサイトを活用した新たなビジネスモデル構築(D2C展開、サブスクEC化など)にも活用可能です。
- 補助率:1/2〜2/3
- 上限額:750万円〜1,250万円(従業員数による)
- 対象:中小企業・小規模事業者
- 1人経営者との相性:△(事業計画書の難易度が高く、認定支援機関のサポート推奨)
4. 中小企業新事業進出補助金
事業再構築補助金の後継制度として2025年度から始まった補助金です。新分野展開・業態転換を支援するもので、実店舗からEC事業への進出といったケースで活用されています。
- 補助率:1/2
- 上限額:2,500万円〜9,000万円(従業員数・賃上げ要件による)
- 対象:中小企業・中堅企業
- 1人経営者との相性:△(投資規模が大きいため、本格EC事業立ち上げ向け)
5. 自治体独自の補助金(例:愛知県中小企業デジタル化・DX促進補助金)
都道府県・市区町村が独自に設けるデジタル化補助金も狙い目です。例えば愛知県では、2026年度予算が前年比約5倍に増額された「中小企業デジタル化・DX促進補助金」があり、補助率2/3・上限200万円でECサイト構築・改修費が対象となります。
- 補助率:1/2〜2/3(自治体による)
- 上限額:50万円〜200万円が中心
- 対象:当該自治体内に事業所を持つ中小企業・小規模事業者
- 1人経営者との相性:◎(採択数が比較的多く、地域密着型で審査が通りやすい)
採択率を高める申請のコツ4選
コツ1:GビズIDプライムを早めに取得する
ほとんどの国の補助金は電子申請が必須で、GビズIDプライムが必要です。発行に2週間程度かかるため、補助金活用を検討した時点ですぐに申請しましょう。
コツ2:経営計画書を「ストーリー」で書く
審査員は1日に何十件もの申請書を読みます。「現状の課題」→「ECサイト構築でどう解決するか」→「数値目標と実現性」というストーリー構成にすると、印象に残りやすく採択率が上がります。
コツ3:認定経営革新等支援機関を活用する
1人経営者が独力で申請書を作るのは現実的ではありません。中小企業診断士・行政書士など認定支援機関のサポートを受けると、加点対象になることもあり、採択率が大きく向上します。
コツ4:交付決定前の発注は厳禁
補助金で最も多い失敗が「交付決定前にECサイト制作会社に発注してしまい、補助対象外になる」ケースです。必ず採択・交付決定の通知を受けてから契約・発注を行ってください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 1人経営者(個人事業主)でも補助金は受けられますか?
はい、ほとんどの補助金で個人事業主・1人法人は対象です。特に小規模事業者持続化補助金は、1人経営者がメインターゲットの制度です。
Q2. ECサイト構築費の全額が補助されますか?
いいえ、補助率は1/2〜3/4で、自己負担分が必ず発生します。また、補助金は事業完了後の精算払いのため、いったんは全額を立て替える資金が必要です。
Q3. 補助金は複数併用できますか?
同一の経費に対する重複受給はできませんが、対象経費を分けて複数の補助金を活用することは可能です。例えば、ECサイト構築費はIT導入補助金、商品撮影費は持続化補助金、というように使い分けられます。
Q4. 申請から入金まで、どれくらいかかりますか?
公募開始から入金まで、おおむね6〜12ヶ月かかります。ECサイトを早く立ち上げたい場合は、補助金スケジュールを逆算して動くことが重要です。
Q5. 不採択だった場合、再チャレンジできますか?
はい、ほとんどの補助金は年に複数回の公募があり、不採択でも再申請可能です。フィードバックをもとに事業計画書を改善し、次回採択を目指しましょう。
まとめ:補助金を味方につければ、1人経営者でも本格ECサイトは作れる
1人経営者がECサイト構築に活用できる補助金は、小規模事業者持続化補助金・IT導入補助金を中心に、自治体補助金まで含めれば選択肢は豊富です。重要なのは、自社の事業フェーズと予算規模に合った制度を選び、認定支援機関やIT導入支援事業者と二人三脚で申請を進めること。アイヴィクス株式会社では、補助金申請から採択後のECサイト構築・運用までワンストップでサポートしております。「自分に合う補助金がどれか分からない」「採択率の高い計画書を作りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ブランディングで育てるECコンサルティング会社を経営。ECコンサルタント兼Webマーケターとして、中小企業向けに100社以上のECサイト構築、50社以上の課題解決を支援してきました。ブランドの魅力を可視化し「選ばれるECサイト」を実現するブランディングデザイナーでもあります。全日本SEO協会会員として、SEOによる集客支援にも定評があります。
10年以上にわたりEコマース支援を行ってきた中で、売上向上には表側の集客・販売戦略だけでなく、裏側を支えるバックオフィスの効率化が大きく関係することに気づきました。そこで現在は、kintoneを活用した業務改善・DX支援にも力を入れ、ECと業務の両面から企業の成長をワンストップで支援しています。

